c.l. blake “george”

2012(SELF)

「Trampoline」などキラッキラのパワーポップソングを生み出すも、1990年代に二枚のアルバムを出したのみで解散したThe Greenberry Woodsのリードシンガー/ソングライターIra Katzが、Wilcoのドラマー、Ken Coomerらと結成したC.L. BlakeがファーストEP『george』で紡いだのは、やはり普遍的でいつまでも色あせないエヴァー・グリーンな90年代パワーポップだった。

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The Silver Seas "High Society"

2007 (CHEAP LULLABY)

何年前だろうか、ネットサーフィンをしていてCheap Lullabyというレーベルのサイトに行き着いた。そのサイトは手書き風の素敵なサイトで、一目で気に入った。サイトにはおしゃれなテープレコーダーを模したプレーヤーがついていて、サンプル音源が聴けた。そこで見つけたのが本作である。

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The Hang-Ups "Second Story"

1999 (RESTLESS)

ミネアポリスの秘宝、The Hang-Upsの3rdアルバムである。パワーポップと呼ぶにはあまりにも繊細で美しいメロディ。先日某中古レコード店で500円で売られていたのを見つけ、持っているのにもかかわらずついつい救出してしまったのだった。

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Rusty Anderson "Undressing Underwater"

2005(SURFDOG)

「Paul McCartney Bandのギタリスト」という誰もが憧れる肩書きを持つ男。その1stソロアルバムである。
2005年だったと思うが、ロサンゼルスで行われたパワーポップの祭典IPOで幸運にも彼のアクトを見る機会に恵まれた。音源も聴いた事が無く、Paul Bandのメンバーである事以外一切知らなかったのだが、優しそうな笑顔と圧巻のステージに心を奪われてしまった。もっと60年代テイストなのかと思っていたのだが、90年代パワーポップやロックの流れを組むパワフルな演奏だった。Beatles的な要素はむしろRustyのJohn似の声だけではないかと思ったくらいだ。『Driving Rain』以降のPaul バンドが僕を魅了してやまないのはRustyやBrian Rayのこうしたパワフルさが一つの要因である事にこの時気づいたのだった。

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The Grays "Ro Sham Bo"

1994(GRANDMASTERS)

Jon Brion、Jason Falknerという希代のメロディメイカーが夢の共演をし、たった一枚のアルバムをドロップして解散してしまった幻の短命バンド、The Graysである。確かJasonがJellyfishを辞めたあと、Spilt Milkにゲスト参加したJonと結成した、つまりJellyfishの歴代ギタリストのバンドとも言えるのだ。二人がそれぞれリードボーカルをとっておりなんとも贅沢な一枚である。

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Bleu "To Hell With You"

2013(SELF)

来日公演を経て、ニュー・アルバム作成中との噂を聞いてからずいぶん長ーいこと待たされてやっと届いた本作。いろんな意味で問題作である。
アルバム前半は壮大なストリングスとシンセを多用しミドル〜スローテンポの曲が多くて、音は派手なんだけど地味な印象。ライブでもすでにプレイしていた「To Hell With You」はさすがに当時から素晴らしく良曲な予感はしていたものの、正直に書くと何だかハズレだなぁというのが最初の感想。そんな中、悶々と聴き進めながら、一体自分はブル兄に何を期待していたんだろうと考えた。Redheadの頃の王道パワーポップなんだろうか、それともLEOのような変態オタク職人ソングなんだろうか…。

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Sports Fan “Shallow Water”

2013(SELF) ¥998(tax in)

オーストラリアはブリスベンからポスト・Ben Folds Fiveが誕生!ギターレスの3人組ピアノ・パワーポップバンドSports Fangがつい先日リリースした『Shallow Water』は、スーパーキャッチーなメロディ、ドライヴするピアノ、グル―ヴするベース&ドラムがぎゅっと濃縮還元されたパワーポップ偏差値激高の3曲入りファーストEPだ。

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The Revs "The Buzz & Elevater"

1992(Vinyl Japan)

Vinyl Japanよりリリースされていたこのバンド、当時はモッズバンドやギターポップの括りで扱われていたのだが、その気持ち良いビートとキャッチーなメロディはパワーポップと呼んでもいいのではないだろうか。

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Picture Day “Every Day is Picture Day”

2013(SELF) ¥945(tax in)

セントルイス出身の4人組ロックバンドPicture DayによるセカンドEP『Every Day Is Picture Day』は、90年代感溢れるオルタナロックアルバムであると同時に、パワーポップが本来意味する“パワー”のある“ポップ”そのスピリットを体現するかのような素晴らしいポップアルバムだ。


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Mikal Cronin "MCII"

2013(MERGE) POWERPOP of the month

カリフォルニアのSSW、Mikal Croninのセカンドアルバム『MCII』がMergeからリリース。Ty Segallとのディープな活動などを経たからなのか、Mikalくんがとびきり開放的になってしまいました。デビュー作で見せた60sサイケ+ローファイな音作りのガレージフォークをベースにしつつも、とにかくメロディックなパワーポップにギア・チェンジ!!オゾン層をぶち破って陽の光、直接浴びにきちゃってます(危険なので真似をしないように)。

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Adam Daniel “Pop, Baby”

2013(SELF) ¥1,470(tax in)

ロサンジェルスのシンガー・ソング・ライターAdam Danielが、正式なスタジオ・アルバムとしては1999年発表の『Blue Pop』から14年ぶりに発表した本作『Pop, Baby』には“POP”の名を冠したタイトル通り、彼のメロディ・メーカーとしての才能がいかんなく発揮された極上のポップソングが詰め込まれている。

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GRMLN “Empire”

2013(CARPARK RECORDS) ¥1,775(tax in)

京都出身カルフォルニア在住の19歳、Yoodoo Parkくんのソロ・プロジェクトとしてスタートしたGRMLNのファースト・フルアルバム『Empire』は、Cloud NothingsやBeach House、Toro Y Moiなどの超良質インディ・ポップ/ロックレーベルCarpark Recordsからリリースされ、インディ・シーンで一躍注目を集めた。“帝国”と名付けられた本作には、2012年のファースト・ミニアルバム『Explore』の時のミニマルで内向的なベッドルーム・ポップをぼそぼそと歌っていた少年は、もういない。妄想の世界に浸り続けた自室を飛び出し、バンドを組み、ギターをかき鳴らしながら、恋の歌なんかを歌う。

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Dynamo Bliss “Poplar Music”

2013(SELF) ¥1,470(tax in)

Beatlesが偉大である所以のひとつは、後世のアーティストに与えた影響の大きさ・多さであろう。解散から40年以上たった現在、ありとあらゆる地域、ジャンルに彼らの影響は散りばめられている。そして2013年、また新しい影響の芽が花開いた。

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Superchunk "I Hate Music"

2013(I Hate Music) ¥2,415(tax in)

 世界中のインディー・ロック・アーティスト、いや、インディー・ロックなんて枠組みさえも超えて数多くのアーティストから絶大な支持を受けるアメリカのインディー・ロック界のドン的バンド、Superchunkが2010年代2作目となる新作のオリジナル・フルアルバムをリリースした!もちろん、今回もフロントマンのMac McCaughanと紅一点ベーシストのLaura Balanceの共同インディー・レーベル、Merge Recordsからのリリースだ。最早、改めて述べるまでもないが、Mergeは彼らの自主レーベルであるだけでなく、Arcade Fireをはじめとする新たな良質なインディー・ロックバンドやTeenage Fanclubを筆頭に歴代のパワーポップレジェンドをも包含する名門インディー・レーベルである。相変わらず、彼らは彼らのペースで新作をリリースしたことになる。

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Babyshambles “Sequel To The Prequel”

2013(Warner Music Japan) ¥2,180(tax in)

Babyshambles is back!! 前作『Shotter's Nation』のリリースから実に6年振りとなるニュー・アルバム『Nothing Comes To Nothing』。はっきり言ってしまおう。これは、まぎれもなくパワーポップ・アルバムだ、と。そしてPete Dohertyは、比類なきポップ・シンガーだ、と。

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Eric Barao “Eric Barao”

2013(SELF) ¥1,680(tax in)

バークリー音楽大学卒業という実力を持つ、パワーポップ界の “王子”こと、元The CautionsのフロントマンEric Baraoの記念すべきソロ・デビュー作である。
我らがモミアゲ番長こと、BLEU全面プロデュースの元制作された本作はドラマチックでロマンチック、そしてエモーショナル。近年のBLEUが得意とするエレクトロなポップ、ドラマチックなストリングス、そしてThe CautionsにみられたWeezer的アプローチが上手く溶け合っていて、ベッタベタな展開ではあるが、だからこそ美しくて心に響く、正にパワーポップのおいしい要素がふんだんに詰め込まれたアルバムに仕上がっている。

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Wyatt Funderburk "Novel and Profane"

2013(POP OUT) ¥1,680(tax in) POWERPOP of the month

ついにこの人が自分のために動いてくれた。
そう思う人も、誰?って人もパワーポップファンは少なからず彼の仕事に触れているはず。現在はエンジニア、プロデューサーさらにはバンクバンドとしてKurt Bakerに関わり、The WellingtonsやThe Connections、Fizzgigなどの制作からLinus of HollywoodやBowling For Soupとのコラボまでと地元ナッシュビルを飛び越えて世界中から引っ張りだこ。

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Goodman "What We Want"

2012(Self) ¥1,500(tax in)

NYネイティヴ、23歳。パワーポップSSW、Michael GoodmanことGoodmanのデビュー・アルバム。実はアカデミー内再生回数が2012年トップ10だったのでは?というくらいこの青年に心を掴まれています。楽器の殆どを自ら録音した、なんて聞くとひきこもり青年の宅録アルバムか?なんて思っちゃいそうだけどこのGoodmanはその佇まい、曲のフックからしてタマが違うな、と。

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Pride Of Erie PA “Let's Start a Band (Japan Bonus Version)”

2013 (SELF) ¥945(tax in)

元Motion City SoundtrackのドラマーTony Thaxton、Ultimate FakebookのBill McShane、さらにLimbeckのPatrick CarrieとHard n' Phirm、 Nerdist TV showのMike Phirmanまで参加!
いやもうこれだけでご飯三杯はイケるっす!という世のインディ・ロック/ポップファンの諸兄におかれましては、号泣モノの記念すべきファーストEPであることは言うまでもない。


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Homepage “Homepage”

2008 (SELF) ¥945(tax in)

結成後間もないリリースだったこともあり、まだまだ相当に荒削りなサウンド、身も蓋もなく言ってしまえば下手くそである。リズムはヨレるし、ピッチも怪しい、サウンドも薄っぺらい。そのくせに、楽曲の下地となっているのはエモ~ポップパンク的アレンジ。この一見どうしようもないギャップを埋めているのは紅一点ヴォーカル、Katyaの抜群にバランス感覚に優れたメロディセンスとその声質だろう。

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SETH SWIRSKY

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SETH SWIRSKY "Watercolor Day"

2010(GRIMBLE) ¥1250(taxin) POWERPOP of the month

【映画「ビートルズとわたし」公開記念】
こりゃぁ今年のナンバーワン・ポップアルバム候補ですよ!。大興奮・・・・ The Red ButtonのSeth Swirskyが『Instant Pleasure』以来5年ぶりにソロワークを再開!これがヤバすぎる!新旧パワーポップファン、いやBeatlesファンを間違いなくうならせる、信じられない出来。サニーなジャケットにぴったりなドリィーミーな60's pop。正統派The Beatles-queサウンドは一切の曇りなし。海の向こうではBeatles専門学校のマスター講師なんて呼ばれちゃってます。ハーモニーやリッチなアレンジはBeach Boys~ELOのブレンド。オルガンやピアノがそのレトロさに最高のアクセントを加えてる! Cloud ElevenのRick Gallegoも参加。パワーポップ殿堂入り間違いなしの名盤!!

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The Solicitors "Made To Measure"

2013(Popboomerang) ¥1,050(tax in)

何が嬉しいってかつてはThe Wellingtonsを輩出したPopboomerangから、彼ら以来と言っても過言ではないほど久々にド直球のパワーポップバンドが生まれたこと。ジャケから写真からまーレトロなもんで「またオッサンが・・」なんて思っちゃってごめんなさい。意外と若いのね、なメルボルン出身4人組The Solicitors!

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TheRiffbackers“The Curtain Shop And Alterations”

2013(Waterslide Records)/2009(Rainbow Lane Records) ¥1,800(tax in)

スペインから現れた素晴らしい正統派パワーポップバンド、The Riffbackers。
彼らのアーティスト写真を見ると、ポッと出の新人バンドではなさそうだ。しかし、鳴らすサウンドはフレッシュかつエネルギッシュ! そして、ポップなメロディに溢れている♪ …コイツらって何者?

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フジファブリック “VOYAGER”

VOYAGER

 先日、VIDEO OF THE DAYでシングル「徒然モノクローム」と「Light Flight」を紹介させていただいた、フジファブリックのニュー・アルバム『VOYAGER』がリリースされた。VIDEO OF THE DAYの記事内では、末尾に「(次のアルバムでは)どんなポップな世界を見せてくれるのだろうか」と書かせていただいていたが、これが、そんな期待を何倍も超えて、強烈なサウンド・バリエーションに満たされているにも関わらず、アルバム全編を通して奇妙な、しかし、それと同時に清々しいほどのポップセンスを感じさせるアルバムになっていたのだ。

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Ramona “Mornington Crescent Now Open”

2010(Fixing A Hole Records) ¥1,050(tax in)

カナダはトロント出身の4人組シンセ・パワーポップバンドRamona。
Junior Achieverのギタリストであり、プロデューサー/レコーディングエンジニアでもあるPOP職人Dave Fritzが、作りためた膨大なデモ・ソングを形にするべく、彼のソロプロジェクトとしたスタートさせた後、現在のバンド形態となり、待望のデビューEPとなる今作『Mornington Crescent Now Open』を遂にリリースした。

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Jeremy Porter & The Tucos “Partner In Crime”

20138 (New Fortune Records) ¥1,575(tax in)

デトロイト・ロックシーンのベテラン、元The OfframpsのフロントマンJeremy Porterを中心に結成された3ピースパワーポップバンド、Jeremy Porter & the Tucosのファーストアルバム『Partner In Crime』。

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Scott & Rivers “スコットとリバース”

2013(ユニバーサル インターナショナル)¥ 2,500(tax in)

ALLiSTERのScott MurphyとWeezerのRivers Cuomoが結成した奇跡の新バンドデビュー作。しかも全曲日本語。
希代のメロディーメイカーRivers Cuomoが紡ぎ出すどこまでもピュアな曲達は、これまた素晴らしいアーティストScott Murphyの日本の心をしっかりと理解した日本語作詞と混じり合ってどこまでもポップにそしてロックに弾ける名曲に昇華している。

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大石昌良 “マジカルミュージックツアー”

2013(クライムエンタテインメント) ¥2,800(taxin)

 近年、大石昌良の快進撃が目覚ましい。
 一昨年の2011年は、彼がフロントマンを担っていた、ゼロ年代の邦楽ギターポップの良心とも言えるバンド、Sound Scheduleを5年ぶりに期間限定で再結成(期間限定とは言っても後に書く通り、それは短期間のプロジェクトではなく、今年2013年においても活動を継続している)し、Sound Scheduleにとって約6年ぶりのオリジナル・フルアルバム『PLACE』を発表。昨年の2012年は年始早々、ソロ・アーティストとして『31マイスクリーム』、Sound Scheduleとして『FUTURE』と2枚のリリースを発表するなど、バンドとソロを両立させて活動している。

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Secret Friend “Time Machine”

2012(SELF) ¥1,470(taxin)

Steven Foxなる人物によるプロジェクトSecret Friendのファースト・アルバムとなる本作『Time Machine』は、木村カエラやPUFFYへの楽曲提供、The Smashing Pumpkins、Paul Gilbert、Jennifer Lopezらのレコーディング参加等で知られるLinus of Hollywoodプロデュースの元、JellyfishのキーボディストでありBeckのツアーバンドメンバーでもあったRoger Joseph Manning Jr.やWillie Wisely、Kelly Jonesもゲスト参加した、とんでもなく豪華なアルバムである。

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The Organ Beats “GOLDENHERAT”

2012(SELF) ¥1,470(taxin)

Andrew W.K.との来日公演も果たし、日本でもエモ/ハードロックファンへ強烈な印象を残したDAMONE。その紅一点ヴォーカリストだったNoelleの新プロジェクトThe Organ Beatsのセカンドアルバム「GOLDENHEART」はパワフルでキャッチーで、それでいてセンチメンタリズムも兼ね備えたメロディ、テクニカルでいてエモーショナルな演奏。一聴するとDAMONEサウンドを踏襲しているかのように思えるが、Noelleはこれまでに得たポジティヴな経験もネガティヴな経験も全て吸収し、以前より遥かに洗練された作品に仕上げてくれた。

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