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Indianapolis Jones “Indianapolis Jones”

2014 Hydrated Kitty Records

マジカルなサイケ・パワーポップを鳴らす、ジェリーフィッシュマンの底力!

今や伝説として後進のアーティストにも大いなる影響を与え続けているポップバンド、Jellyfish。
唯一行われた来日公演で、スタンディングドラムでシャウトするAndy Sturmerや、キーボードに、時にギターに活躍するRoger Joseph Manning, Jr.というオリジナルメンバーに並んで、マッシュルームヘアを揺らせてベースにコーラスに活躍していたメンバーの事を覚えているだろうか?

彼の名は、Tim Smith! オリジナルメンバーのChris Manningの後任として、2ndアルバム『Spilt Milk』のレコーディングより参加したメンバーだが、それ以前にも'80sパワーポップバンドのThe Producersの2代目ベーシストとして活躍するなど、実力派ミュージシャンとしてメキメキと頭角を現わしてきた中でのJellyfishへの参加で、一躍ポップシーンに躍り出た!
しかし、The ProducersもJellyfishもオリジナルメンバーではなかったこともあり、以後あまり脚光を浴びることもなく、Jellyfish解散後に結成したリーダーバンドUmajetsも、素晴らしい内容ながらプチJellyfishな評価しか得られず、いつしかSheryl CrowやNoel Gallagher's High Flying Birdsなど、大物アーティストのバックミュージシャンとしての活動がメインになっていった。

しかし、JellyfishやUmajetsで披露したポップ職人としてのティムが忘れられないポップファンの間ではフロントマンとしての復帰が待ち望まれていた。そして、遂にサイケデリック・パワーポップバンド、Indianapolis Jonesのリーダーとして、ポップシーンの最前線に戻ってきたのだ!
他のメンバーも、Nicholas Niespodziani (Y-O-U, Limozeen, Yacht Rock Revue, Please Please Rock Me)、Jason Nackers (Second Shift,Constellations)など、実力派ミュージシャンが脇を固め、その音楽も今をときめくニューカマーTemplesあたりを彷彿させるサイケポップエッセンスとSloanのようなクールなパワーポップテイストとが融合された、ティムが志向する多彩な音楽が全開している! 豊潤なメロディと幻想的で深みのあるマジカルなサウンドが、聴く者をレトロフューチャ―な桃源郷へと誘う。 
やはりティムはこれじゃなくちゃ! 
懐かしくも新鮮なメロディに溢れたサイケポップに、ポップミュージックの未来が見える!
<Jun@The Hand Claps>

Indianapolis Jones / Indianapolis Jones

<トラックリスト>
01. Not Ghosts Yet
02. Loss Is The Law Of The World
03. Investigators
04. More Than One
05. Miracle Mile
06. You Never Know


Loss Is The Law Of The World (Live)