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【ライヴレポート】Motion City Soundtrack at 渋谷CLUB QUATTRO 2016.9.14

Motion City Soundtrack ラストジャパンツアー「So Long, Farewell Tour」at 渋谷Quattro

2016年9月14日。
今ツアー限りでの活動休止を発表しているMotion City Soundtrackが、日本最後のライヴを行った。





オープニング・アクトOVER ARM THROWが十分に会場を暖め、既に会場は後方まで満員。Motion City Soundtrackの最後の雄姿をその目に焼きつけようと大勢のファンが集まり、急遽関係者スペースとして確保されていた会場最後方も解放されるほど。
19時57分会場が暗転すると同時に沸き起こった割れんばかりの大歓声の中、Justinが一人ステージ中央へ。あれ?ほかのメンバーは?と思っているとJustinの弾き語りが始まる。2000年に発表した自主製作盤から「Back to the Beat」だ。曲が弾き語りパートからバンドサウンドへ変わるタイミングに合わせて他のメンバーもステージへ登場。なかなか憎い演出だ。そして1stアルバム『I Am Movie』から「Cambridge」「Capital H」と立て続けに演奏され、大合唱と共に会場が揺れるほどのジャンプが巻き起こり、ステージ上のバンドもフロアのファンも相乗効果的にその熱狂度が増していく。




「HOLY SHIT!!…ああ、ごめんごめん!ボクタチハMotion City Soundtrackデス!今日は来てくれてありがとうー!!」一発目のMCで既にテンションの高まりを抑えきれないかのようにJustinが観客へと話しかけ、観客もそれに応えて歓声を上げる。ラストライヴだと言うのに、メンバーもファンも、良い意味でそんなことを気にする様子もなく、自然体でこの空間、この瞬間を全力で楽しんでいるのが伝わってくる。
その後も1stアルバム~3rdアルバムからの楽曲を中心に、ライヴは中盤へ。途中Justinが東急ハンズで無駄遣いしすぎた、とか他愛のない話も交えつつ、ライヴは進んでいく。彼らのアンセムの一つでもある「L.G. FUAD」やナードマグネット須田が「Motion City Soundtrackが好きになるきっかけ」とイチオシしていた「Last Night」、POWERPOP ACADEMYのカバーリレー企画にもさせていただいた「This Is For Real」などなど、至宝のキラーチューンが目白押しだった。

一応今回は活動休止前ラストツアーであると同時に2015年発表の最新作『Panic Stations』を引っ提げてのツアーであるはずなのだが、セットリストに並ぶのは1st~3rdからの楽曲が大半。もちろん、バンドの代表曲ばかりなので、観客誰しもが知っていて、誰しもが歌える曲ばかりなのだ。事実、ライヴの最初から最後までファンの大合唱は絶えることはなかった。サビだけではなくAメロもBメロもすべてを合唱する様子はもはやシンガロングだなんていうレベルではなく、Justinが書く曲とMotion City Soundtrackというバンドへの“同化”と言っても過言ではないくらいの一体感であった。
Justinの歌詞と歌声に自分を投影し、Joshのギターに心を震わせ、Matthewのベースに身体を揺らし、Jesseのパフォーマンスと共に感情を爆発させ、Tonyのドラムに拳を突き上げる。それは本編ラストの「Everything Is Alright」を経て、アンコール最後の「The Future Freaks Me Out」まで揺らぐことはない、いやライヴが終わってしまった今でもなくなることのない、バンドとファンとの絆なのだ。




このライヴはきっとバンドからファンへの感謝であると同時に、ファンからバンドへの恩返しでもあったのだろう。そしてその双方の想いがステージとフロアという垣根を飛び越え、この感動的な夜を作り上げたのだ。メンバーがステージを去っても、いつまでもフロアから動こうとしないファンたちを見ながら、そんなことを思った。


Photo by Shoko Ishizaki


<セットリスト>

1. Back To The Beat
2. Cambridge
3. Capital H
MC
4. Her Words Destroyed My Planet
5. True Romance
MC
6. It Had To Be You
7. Make Out Kids
8. Time Turned Fragile
MC
9. L.G. FUAD
10. Last Night
11. My Favorite Accident
MC
12. This Is For Real
13. Attractive Today
14. Modern Chemistry
MC
15. Broken Heart
16. When You're Around
17. Hold Me Down
MC
18. A Lifeless Ordinary
19. Everything Is Alright

en
20. Anything At All
21. Even If It Kills Me
22. The Future Freaks Me Out

MOTION CITY SOUNDTRACK / モーション・シティ・サウンドトラック
『Panic Stations / パニック・ステーションズ』
<日本盤CD>

2016年 8月3日発売
SICX-55

スペシャル・プライス2,200円+税

収録曲(計13曲予定)
01.Anything At All / エニシング・アット・オール
02.TKO / TKO
03.I Can Feel You / アイ・キャン・フィール・ユー
04.Lose Control / ルーズ・コントロール
05.Heavy Boots / ヘヴィ・ブーツ
06.It's A Pleasure To Meet You / イッツ・ア・プレジャー・トゥ・ミート・ユー
07.Over It Now / オーヴァー・イット・ナウ
08.Broken Arrow / ブロークン・アロウ
09.Gravity / グラヴィティ
10.The Samurai Code / ザ・サムライ・コード
11.Days Will Run Away / デイズ・ウィル・ラン・アウェイ
12. Inside Out ※ボーナストラック
13. Everything Is Fine ※日本盤のみのボーナストラック


『Panic Stations』アルバム・フルストリーミングはこちらから


▼CDバージョン

<日本盤>

<輸入盤>

▼12インチアナログバージョン


▼デジタル配信バージョン



1


Sep 15, 2016

 

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