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【INTERVIEW】『CRAZY, STUPID, LOVE』リリースツアーも絶好調 ナードマグネット独占インタビュー

遂に待望のフルアルバム『CRAZY, STUPID, LOVE』をドロップしたナードマグネット。多忙なライブスケジュールの合間を縫って編集部に来てくれた彼らに、ナード大好きパワーポップアカデミー学長オサムによるインタビュー(というより愛の告白)を敢行!


学長:こんにちわ!今日はよろしくお願いします。
ナードマグネット一同:よろしくお願いします!
学長:うわー、改まって話すと緊張するわぁ(学長はナードマクグネットを愛しています)笑。

── Q1:まずは何と言っても新譜について聞かせてください。

学長:今回は全部新録なんだよね?
須田:そうですね、全部新録です。「Mixtape」はだけは前のシングルの録音なんですけど、再ミックスしてます。
学長:前のアルバムから2年くらいだけどツアーの量を考えると早いよねぇ。
須田:「アフタースクール」とか「ルーザー」とか古い曲も録り直して入ってるんですけど、前のアルバム出したあとツアーしながら曲を書き貯めていって、あとは今回のアルバムのために何曲かダダダッと書きました。
学長:あまりライブでやらない曲もあるよね。
須田:ありますねぇ。一回もライブでやったことない曲もあります。
学長:最近ライブ見に行けてなくて・・・(涙)。でも音源を聴かせてもらって思ったのは、音が確実に変わってきたなぁと。『この恋は呪い』ってまさにパワーポップと言うか、僕のど真ん中だったのだけれど今回のはなんて言うか・・・(モジモジしてうまく言えないナード学長)。むしろ前は狙ってたというか?
須田:前は本当にわかりやすい感じというか、パワーポップ!って感じにしたつもりです。前の一曲目(ばくだんベビー)とかはまさにアレじゃないですか、Weezerの3rd(Green Album)の感じでバーン!って始まるのが狙いやったんですけど、今回はWeezerじゃなくてMotion City Soundtrackなんですよ。そのアルバムの一曲目っぽい曲を書こうと思って書いたんですよ。
学長:うんうん、なるほど(照)!


── Q2:作曲・歌詞について

学長:話は変わって、アルバムタイトルは映画から取っているとか?
須田:そうです。“ラブ・アゲイン”って映画の原題です。“Crazy, Stupid, Love”です。
学長:実は僕、最初Gigolo Auntsの曲タイトルオマージュかと思ったんだよね。勘違いだったけど・・・。“Super Ultra Wicked Mega Love”ってやつ。
須田:あー、ありますねぇ。
学長:曲タイトルだけ見ても、映画好きよねぇ(笑)。
須田:「チェイシング・エイミー」とかね。
学長:今も映画見て曲書いてるの?
須田:のもあります。書いてる歌詞の状況が近い映画のタイトルにしたりとかしますね。
学長:おおー、そうなのね。映画どれくらい見てるの?
須田:うーん、年間100本くらいかなぁ。新旧合わせてですね。
学長:なんか対談コラムやってるよね?
須田:あ、Fireloopのやつですね(笑)。あれ、結構大変なんですけどね。
学長:ナードマグネットの中では映画好きは須田くんだけなの?バンド内で話したりとかは?
前川:ま、見たら「見たよ」って言いますけど。
学長:じゃあ、須田くんが書いて曲の元ネタ映画とかは見てないのかな?
須田:多分見てないですね。
前川:でもあれとかは見たで…。
須田:あ、“ウォールフラワー”。
学長:小説が良いのよねぇ。
須田:そうそう。小説読んだ人が歌詞見たら「あ!」ってなると思うんです。
前川:小説から映画化したの?
須田:そうそう。小説の各章が架空の友達に向けた手紙みたいになってるの。
(学長がゴソゴソと“ウォールフラワー”の小説を取り出す。)
須田:あ、あるんですね!
学長:須田くんへのインタビューだから、持ってきちゃった。
須田:そうそう、これこれ。最初と結びの言葉が全部一緒になってて、これを歌詞に拝借したという・・。
前川:ほんまやー!
学長:さすが須田くんだなぁと思って持ってきてみた(笑)。これもついでに・・・。
(ニヤニヤしながら“ハイ・フィデリティ”の原書を取り出す学長。)
須田:聖書や!しかも原書!英語で読んだんですか?
学長:いや、なかなか難しくて。でも台詞がもう頭に入ってるからなんとなく流れはわかるというか・・。
須田:小説の方が良いですよね。最後が小説の方が泣けるんですよ。
学長:Nick Hornbyは全部良いのよね。
須田:あ、僕“ソングブック”が好きです。
学長:Teenage Fanclubとか出てくるやつよね。あれ、良いよなぁ。僕は“フィーバー・ピッチ(ぼくのプレミアライフ フィーバー・ピッチ)”が好きかなぁ。小説はサッカーの話なんだけど、ハリウッド版で映画化されててDrew Barrymoreが出てるんだけど、野球に置き換えられてるのよ。イギリス映画でサッカー版もあるんだけどね・・・(以下うんちく省略)。


── Q3:ナードと言うイメージについて

学長:改めて振り返ると、ナードマグネットってパワーポップバンドだって浸透してきてる感があると思うんだけど。
須田:こんだけ自分らでも言い続けてるとさすがに。なんかパワーポップ知らん人でも「こういうのパワーポップっていうんや」みたいな。浸透してきたかなぁと。
学長:“ナード”って単語も?
須田:そうですねぇ。アニメとかでも最近使われてて。ヒーローアカデミア(僕のヒーローアカデミア)ってアニメで出てくるらしいです。ちゃんと読んでないんですけど検索するとヒーローアカデミアが出てくるんですよ。
学長:ナードマグネットのライブとか見てると、“ナード”っていう情けないイメージと少し変わってきてるというか…。例えば、ライブで「ナードマグネットだこのやろう!」的な。
須田:ライブはガツガツしてるというか。まぁ、それは前からですけどね。そういう“ナード”な人の逆ギレみたいなイメージなんです。
学長:あれ見てて、Tweezersとかを思い出したのよね。めちゃかっこいいパンク・パワーポップバンドなんだけど、すごいいかついお兄さんがやってるのにライブの冒頭で「こんばんわ、Yen Town Bandです」って強烈な皮肉をぶちかまして、爆音ライブが始まるのよ。だからあの感じはパンクを感じるのよね、すごく。
須田:マインドだけはパンクです(笑)。パンクに憧れてなれなかったみたいな。
学長:なるほど。パンクって、自分で俺はパンクだっていうとカッコ悪いというか、人からあいつらはパンクだって言われてはじめてパンクみたいなイメージなんだけど、それを踏まえると「ナードマグネットだこのやろう」っていうのが良いなあと。“ナード”だったら俺は“ナード”だって自分で言っても良い的なところが。
須田:でもなんか怒ってるみたいな(笑)。


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Aug 9, 2016

 

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