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【FEATURE】Sloanが最もSloanしてる曲ベスト10

Sloan's 10 Best Sloan-like Songs

本国カナダでは押しも押されぬトップバンド、Sloan。近年ではなかなかフィーチャーされることが減ってきてはいるが、4人のオリジナルメンバーが全員作曲し、楽器もチェンジしながら歌うという最強の布陣は今だに健在。SloanがSloanたる所以はまさにここにあると思うのだ。パトリックがメチャロックな曲を書けば、負けるものかとクリスが更にロックな曲を書く!それに反発してジェイがしっとり甘い曲を書けば、更にアンドリューがひねくれた曲を書く…。この積み重ねの歴史が僕らの大好きなSloanなのだと思う。次回作は四人がそれぞれの曲を持ち寄り二枚組の各面を担当するという噂も聞こえてきている。
新作への期待も込めてPowerpop Academy選、Sloanが最もSloanしてる曲ベスト10どうぞ!




[10]Snowsuit Sound



まずは2ndアルバム、Twice RemovedからJayの曲。その後の彼の作風からするとかなり荒々しく始まるこの曲はもうイントロ勝ちでしょう。初期の曲なのでまだサウンドはオルタナティブな香りもして何とも甘酸っぱい。そしてサビはもう優しいJayワールド。初の来日公演を観に行く前にイントロのハンドクラップをめちゃ練習していったら、この曲をやってくれて、最前列付近で一人ハンドクラップしてたらChrisが「イエース!」って僕を指差してくれて、もう夢心地だったという思い出の一曲!







[9]I Am The Cancer


初期の大名曲、1stアルバムSmearedからのChris曲がランクイン!1992年だからオルタナ真っ只中のサウンドではあるが、随所にちゃんとポップなメロディが散りばめられていてなんとも素敵な一曲。One Chord To Anotherのボーナスディスクに収録されたSloan Partyのアコースティックバージョンはオルタナ色が排除されていてこちらもまた味わい深い。







[8]Sensory Deprivation


5thアルバムBetween The Bridgesからドラマーアンドリュー作品がランクイン。前作とは打って変わってアッパーな作曲であり、彼のソングライターとしての頭角が現れた一曲。ドラマーならではの絶妙なリズムの掛け合い、グットメロディにエンディングの壮大なアレンジはまさにSloanと言えるのではないだろうか。本アルバムは曲間無しで曲が続くという遊びが導入されているのだが、どの曲も全く違和感なく繋がっていて、アレンジの素晴らしさたるや涙ものである。







[7]If It Feels Good Do It


クリスのシャウトで始まり、Sloan節満載のノイジーギターとバタバタドラムが気持ちいいこの曲はパトリック作品。通算6枚目のアルバム一曲目。やはりパトリックでしょ、とばかりに気持ちいいロックナンバーに仕上がっている。シングルにはRadioバージョンなんかも収録されており、全部同じ曲なのに飽きないのである。まさにパトリック節のSloanナンバーである。







[6]Out To Lunch


日本盤のボーナストラックだが、あまりにいい曲なのと個人的思い出の曲でもあるのでランクイン。王道パトやん作品である。アッパーでノリノリのSloanソング。来日当時、この曲が一番お気に入りだったのだが、ボーナストラックなのでリクエストしようと心に決めて会場に行ったのだが、嬉しい事にちゃんとセットリストに入っていて演奏してくれた。曲が終わった後「何かリクエストはないかい?」とクリスが聞いてくれたので、思わず今終わったばかりなのに「Out To Lunch!!!!」と元気良く叫んで微妙な空気にしてしまったのは僕です…。





[5]The Good In Everyone


3rdアルバムから必殺のキラーチューン。なんたってイントロがSloanのライブをそのまんまパッケージしたような作り。スタジオ録音音源に切り替わってもなぜか勢いはライブそのもの。僕のSloan歴ではもしかしたら一番聴いている曲かもしれない。ベースの練習曲にしていたりする。短い曲ながら、エンディングのベースラインは凝りに凝っていて彼らのアレンジ力に脱帽である。これはパトやんことパトリック作曲。セカンドアルバムくらいから脂がのってきたパトリックの第一次円熟期(ダメな時期がある訳じゃないけれど…)の作品。アウトロも当然ライブ仕様。実際のライブでも全く劣らない、いや録音以上のクオリティで聴かせる彼らの演奏力の高さもまたSloanの魅力の一つなのである。







[4]She Says What She Means


4thアルバム、Navy Bluesのレコーディング時にパトリック作品のあまりにかっこいいハードロックテイストに触発されてクリスが書いた曲。最後に追加録音されたにもかかわらず、アルバム一曲目を飾ることになった名曲なのである。このアルバムの時の来日公演では、暗転した真っ暗な中に歓声とともにライブアルバム4 Nights At The Palais Royaleに収録された同曲と同じくアンドリューのあのセリフが流れて、ライトがつくと同時に曲が始まり一瞬で心を鷲掴みされたことを覚えている。イントロのリズムは聴くのは気持ち良いが演奏するのはなんとも変則的なリズムで難しい一曲。







[3]Everything You've Done Wrong


トランペットの爽やかなイントロのこの曲はWeezerと並ぶ名盤青ジャケシリーズの一枚One Chord To Another収録。パトリックのポップさが垣間見える大名曲。余談ではあるがこの曲も僕のベースの練習曲の定番。来日時に、右手を骨折していたりクリスがギブスをしたままマスタングベースを親指だけで演奏した時は鳥肌が立った。ベースラインの美しさとメロディの良さが融合しながらもSloanならではな雰囲気なのである。ライブ時はトランペットの代わりに口で「パーパ、パパッパー…」と歌うところもまた良いのである。







[2]Unkind


最新作The Double Crossからの飛びっきりのパトやんソング!イントロの壮大なシンセから少しもどかしいロックなギター、そしてあのバタバタドラムが入って何故だか泣きながら笑って踊れる一曲。前二枚のアルバムが少しぱっとしなかっただけに余計に染みる!今後への期待も込めて堂々の2位!







[1]Deeper Than Beauty


堂々の一位は初来日の時、当時はインターネットもまだまだ盛んでなくファン同士のコミュニケーションも少なかったので、きっと僕一人しか好きじゃないけど絶対やって欲しいと思っていた、セカンドアルバムTwice Removed収録のドラムとギターと歌のみの変則曲!Chris作曲のこの曲は、ファンの間では相当の人気曲だったのだ(多分)。アンコール一曲目でChrisとAndrewのみがステージに戻ってきて演奏し、驚くべきことにお客さんほぼ全員が歌ってて感動のあまり涙した記憶がある。映像はテレビ番組用にメンバー全員が出演している変則(?)な演奏。Chris悪ノリで「I Love Chris Murphy」ってかいたTシャツ着てる女の子にチューしたりしてなかなか笑える。














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1


Nov 28, 2013

 

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