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【INTERVIEW】引退式が開幕戦に!逆転で快進撃を続けるbig the grape『Sour Grapes』発売記念インタビュー

Interview with big the grape

こんな音楽があるから聴いてみてよ



Q:【Sour Grapes】を簡単に紹介してもらえますか?

PPA:では、『Sour Grapes』の曲を一言で紹介お願いします。まずは1曲目「世界はボクのもの」からお願いします。
ウム:これは孫悟空ですね。いきり立って世界は自分のものだと思ってはしゃいでいたけど、結局は釈迦の手のひらの上だった、なんてことが若い時よくあるよねって曲です。クレイジーモンキーは孫悟空ということで。曲調は疾走感溢れるパワーポップですね。
PPA:2曲目の「サマーレイン」は?
ウム:これはなんというか春歌ですね(笑)。まぁ、この曲が出来た頃はあんまり歌詞を考えてなかったので、歌詞に深い意味はなくて、夏にすることがなくてセックスしてた、みたいな。
サルーン:頭悪そうだな(笑)
ウム:繋がってとかは、全部そういう意味で(笑)でも、コーヒーを飲みながらでもビールを飲みながらでもいいんですが、どんな状況でも室内から眺める夏の雨が好きなので、そんな湿った想いを疾走感あふれるビートに乗せようかな、というささやかな狙いはありました。
PPA:この曲は特にカラッと仕上がってますよね。
ウム:なんか、言っていることは文系っぽいのに、サウンドがカラッとしているギャップがいいなぁと。
PPA:3曲目の「交差点」はどうでしょう?
サルーン:交差点は、夢や希望をもって毎日生きているんだけど、どこに行っても自分の居場所が無い、ここじゃない感。不満がないわけじゃないけど、何が不満かよく分からない、みたいな感じかな。
PPA:あ、分かります。
サルーン:人が周りにいっぱいいるからこその孤独感とかね。
PPA:バンドマンにもありそうなシチュエーションですね。
サルーン:オレのイメージだと、後から出てくる「ロックスターの悲劇」と対になっている感じで、あれはロックスターだけど、松井さんだったらこんな感じみたいな(笑)
マツイ:そうだったんですか(笑)
サルーン:マツイさん版の「ロックスターの悲劇」ですね。
PPA:次の「上海」は?
ウム:同じだよね、テーマは(笑)
PPA:短っ!一言にもなってないですね(笑)
ウム:なんというかもうちょっと普通に生きてて、退屈している人の日常というか…。
サルーン:でも、夢の中では輝いている人、みたいな感じだよね。
ウム:そうだね。あと、この曲や前回の特典の「PURE LITTLE BOY」とかは、ソウルっぽさを少し意識してますね。こっちがアッパーなソウルで、「PURE LITTLE BOY」はバラード寄りで。
PPA:そういう感じありますね。では「ロックスターの悲劇」は?
ウム:これは前作の「MCドナルド氏の憂鬱」と同時期に出来た曲で、珍しく曲とテーマが一緒に出てきましたね。大体、曲が先なんですが。でも今はこんなロックスターはいないんでしょう(笑)
サルーン:こんな絵に書いたような(笑)
ウム:ボクらはそんなに売れたことがないからいいですけど、大変ですよね、中途半端に売れちゃったロックスターって。
サルーン:顔も知られちゃってるしね。
ウム:ボクらって音楽がバブルの時とそうじゃないときの世代なので、実は周りを見渡すと、世代的にはそういう人たちがいっぱいいるのかもね。
PPA:松井さんがイケメンな「GOOD BYE MY LIFE」はどうでしょう?
ウム:この曲は、元々はこんなアレンジではなかったのですが、収録曲のバランスをみて、こうなりました。ちょっとネオアコっぽいというか。
PPA:鍵盤が効いてますよね。
ウム:歌詞はとある人の別れ話を聞いて書きました。こういう曲にありがちな昨日までの自分とバイバイしたら新しい人生が開けるよってことは一切言ってなくて、これからも曲がりくねった道が続いていく、と放り投げている感じですな。
PPA:暗いですね(笑)
サルーン:ひねくれてるね(笑)
ウム:この歌詞書いて、自分がネクラだということに改めて気がつきました(笑)
サルーン:でも、明るい歌詞って難しいよね。
ウム:そうだね。
サルーン:本当はそういう歌詞を書きたいけど、現実と違うから嘘くさくなるしね(笑)。あと、頑張っていこうとかね。
ウム:一生一緒にいてくれや的なのとか(笑)まぁ、ちょっと前に流行った泣き虫、弱虫的なのとも違って、もうちょい俯瞰で見ているような感じですな。
PPA:では「HOPE!!」はどうでしょう?
ウム:恋愛に限らずなんですが、記憶って消えていくじゃないですか。そんな消えていく記憶に対する恐怖、、みたいな。外付けハードディクスみたいなものって脳みそに付けられないじゃないですか(笑)
サルーン:記憶のバックアップを取っておきたい、みたいな。(松井さんに向かって)理解出来ないって顔してんな、お前(笑)
マツイ:ちょっとなに言ってるのか分からないです(笑)
サルーン:松ちゃんの脳みそには関係ないからね(笑)
ウム:ま、そんなもどかしい曲です(笑)
マツイ:てか、ここ何分間か、なに言ってるのかよく分からないです(笑)
サルーン:あとで記事になったら、ちゃんと読んでおきなよ。
ウム:そうだね、このバンドのことをより良く知る為に(笑)
PPA:最後、「see you again」は?
ウム:これが一番明るい曲かもね。
サルーン:別れでも、色々あって例えば卒業とかね。
ウム:そうそう、恋愛でも前向きな別れとかね。
PPA:そうですね。
ウム:最初、松ちゃんが持って来た時は普通の8ビートの曲だったんですが、パワーポップのバンドによくあるまっすぐな8ビートだけだとつまらないなぁと思ったので、ちょっと跳ねるような感じにアレンジしました。ま、元ネタはあるのですが(笑)



Q:『Sour Grapes』を知らない人にオススメしてください

PPA:では最後、楽しい質問で。もし自分がリスナーでこのアルバムを手にしたとします。音楽をよく知らない友達にどうしてもこの音源をおすすめしたい時、どうやってこのバンドを紹介しますか?
マツイ:難しいなぁ。
ウム:曲を作ってると尚のことね(笑)
マツイ:オレが一番客観的かもなので、オレが答えた方がいいのかもですね。
サルーン:松ちゃんがbig the grapeを代表するときが来たよ。
マツイ:へこんでるヤツに、こいつらよりはマシでしょ、みたいな。レッドブル的な感じで、元気になるよみたいな。
一同:(沈黙…)
ウム:まぁ、どんなヤツに聴かせるかにもよるよなぁ。
サルーン:満ち足りてる人とかは、他に聴くものがあるよね(笑)
メリメ:音楽を知ってても知らなくても、ハッとするような音ではありますよね。サウンドも歌詞も。
ウム:それを一言で言い表すキャッチコピーってなんだろね?
サルーン:なんか、こんなオレたちですみません、みたいなのとかね(笑)
ウム:こんなん出しちゃってすみません、みたいな(笑)
サルーン:すみませんっていうならCD出すなって話なんですけど(笑)
メリメ:ま、例えば色々音楽を聴きてきて、聴き飽きたって思って人には、きっと響くと思うので、これ聴いてみてって言えるでしょうけどね。
ウム:そもそも、オレが聴きたいものを作るという、きわめてわがままな動機で始まってますからね(笑)。
サルーン:まぁ、ボクらはど直球のパワーポップでもないし、シーンの中であんまり居場所もないからね。こういう音楽もありますよって謙虚に言うとかね(笑)
マツイ:ラーメン屋のカレーみたいなもんですね。
一同:(沈黙…)
サルーン&ウム:黙ってもらっていいですか。
ウム:全然、こういう音楽に触れて来ていない人とか、例えばアベノミクスで盛り上がっている人には(笑)、こんな考え方の人たちがいて、こんな音楽があるから聴いてみてよって謙虚に言うしかないよね。
サルーン:世間の片隅にはこんな音楽があるんだよ、と。
PPA:初めて聴いた時は、シンプルさにびっくりしましたね。あと、ジャンルとか抜きに、何も考えないで聴けて、耳に入ってくる音に素直にのっかれました。すーっと入ってきて、自然に歌っているみたいな。それが一番衝撃でしたね。
ウム:完璧に人の口に言わせてますが(笑)、そういう良さはあるのかもしれませんね。
PPA:今後の展望は?
サルーン:来年の今頃にはアルバムが出るかもですね。まぁ、レーベル次第ではありますが(笑)、こちら側は出るつもりでいます。
メリメ:ボクも出せたらいいなぁと思ってます(笑)。
サルーン:なので、融資のほうをひとつよろしくお願いします(笑)
ウム:新曲も結構出来てるしね。
サルーン:もうちょっとこのバンドから何かが出てきますよ。
ウム:松井さん、真面目な話になると急に黙るね。
マツイ:聞いてるんですよ。理解しようと思って。
サルーン:いいじゃん、理解できないんだから(笑)
ウム:とりあえず、松井さんの勇ましい姿はLIVEで見てみてください。

話の大半に(笑)が付くというなんともbig the grapeらしいインタビュー。ウム・サルーン・マツイ、この3つのピースがハマったことであの最高のバランスが生まれたのだと実感。アカデミーはこれからもbig the grapeを全力でプッシュしてゆきます!

big the grapeはいよいよ明後日7/20(日)高円寺HIGHにて、『Sour Grapes』発売記念ワンマンライブを開催予定。チケットは各種プレイガイドまたは店頭にて予約受付中。

7月20日(日)高円寺HIGH
open 18:30 / start 19:00
adv.¥2,500 / door.¥3,000

イープラス
HIGH店頭
メール予約 bigthegrape@live.jp







big the grape / sour grapes
DQC-1289 / 全8曲 / ¥1,700(+tax)

1. 世界はボクのもの~The World Is Mine クレイジーモンキー編~
2. サマーレイン
3. 交差点
4. 上海
5. ロックスターの悲劇
6. Goodbye My Life - Acoustic Mix
7. HOPE!!
8. see you again


ロングラン・ヒット中のファーストアルバム『How!?』はこちら

<トラックリスト>
01. MCドナルド氏の憂鬱
02. 誘惑と欲望
03. WAITING FOR THE DAY
04. TOKYO on my mind
05. さよならベイビー
06. ニュータウン
07. ビッグ・ザ・グレープのテーマ

12|3


Jul 18, 2014

 

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