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Cheap Star “Songs For The Farrelly Brothers”

2016 (SELF)

これまでにも、The PosiesからKen StringfellowとJon Auer、Fountains Of WayneのBrian Youngがゲスト参加したり、Velvet CrushのPaul Chastainも絶賛するなど、90年代黄金期パワーポップを現代に継承するCheap Star(まず名前がもう素敵)。PosiesやTFCらとも比肩されるパワーポッププロジェクトからの最新アルバム『Songs For The Farrelly Brothers』は正に色あせないパワーポップを鳴らし続けている。


今作ではKenやJonがThe Posies新作の制作で忙しかったせいもあり、本プロジェクトの首謀者であるフランス人パワーポッパーRemi Vaissiereが制作を仕切ったそう。The Posiesのメンバーがプロデュースで~Fountains of WayneのBrianがゲストミュージシャンで~などと枕詞を並べずとも、彼のパワーポップセンスは本物です。Jonばりに哀愁を誘うウィスパーなヴォーカル、よくよく聴くと結構ロッキンなことしてるギター、そして抜群のメロディセンス。これだけで偏差値爆上げじゃないすか。本作に収録されているのは前作『Rosetta Stone』と並べると、比較的おとなしく、メランコリックな印象の楽曲が多めだけど、逆にそれがRemiのメロディセンスとかアレンジセンスが引き立たたせる結果となっているように感じる。Posiesファンだけでなく、Teenage FanclubやLemonheadsファンにも届く一枚。