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Mixtapes “Ordinary Silence”

2013 (NO SLEEP)

惜しくも活動休止に入ってしまったオハイオ、シンシナティの男女混声ポップパンク〜パワーポップバンドMixtapesのサード・アルバム『Ordinary Silence』。元々は地元での「最高にして最も知られていないポップパンクバンド」といういかにもローカルヒーローっぽい活動スタイルだった彼らだが精力的なリリースやツアーが認められNO SLEEP移籍後はパンクファンに留まらず幅広いリスナーから支持されていたようだ。

NO SLEEPからの2作目であり、勝負のフル・アルバムであった本作では得意のデュアルボーカル・スタイルはそのままに、Mauraのヴォーカルにややスポットライトが強く当たり、Ryanがバックアップしているような印象を受ける。いや、2人のコンビネーションが豊富になったと言うべきか。その結果なのか、かねてから得意にしていたミドル〜スローチューンの比重が増し、メロディーのパワフルさに磨きがかかっている。M-1「Bad Parts」、M-3「Elevator Days」、M-4「C.C.S」、M-9「You Looks Like Springtime」特にM-11「Everything's Eventual」からM-12「A List of Thing I Can't Handle」の流れが個人的ハイライト。この親しみやすくキュンキュンの歌を厳ついパンクルックで歌われるとギャップ萌えしてしまう。

ニュージャージー、アズベリーパークで行われるパンクフェスSkate And Surfへの出演後には「誰も俺たちの事を知らないだろうし、とりあえず楽しもうぜ、と思ってステージに上がったんだけど、みんな俺たちの歌を口ずさんでクラウドサーフまでしてくれていたんだ」と嬉しそうに語っていたRyan。彼らの「ローカル」は駆け抜けた4年の間に彼らが思った以上に広がっていたのだろう。

いつの日かの復活、来日を祈りつつ「なんてこった?ここは本当に日本か?」と、この遠い日本でも思ってもらえるよう布教活動に励むとしよう。