Gavin mee

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Gavin Mee “Meemantras”

2014 (BIRTHINGS)

アイルランドの吟遊詩人的SSW・Gavin Meeが、Duncan Maitland(Pugwash/Picturehouse)をプロデューサーに迎えて制作したセカンドアルバムは、デビュー作「Breech Birth(2006年リリース)」を携えての6年にもおよぶヨーロッパツアー(放浪?!)の間に、そこでの体験を交えて書き上げた曲を中心に構成されています。

 実はこのアルバム、くだんの旅の途中でレコーディングも行い、完成直前までこぎつけていたものの、Gavin自身がどうしても納得いかず暗礁に。そんなとき、たまたま出会ったDuncanと意気投合。お互いのレコードコレクションを聴き合ったりするうち、自然と本作の共同制作に向かっていったのだそうです。
 その結果、Gavinが奏でるフォーキーなサウンド&温かみのあるハスキーボイスと、ニルソンやランディ・ニューマンを連想させるちょっとレトロな節回しに、Duncanが持ち込んだBeatles〜XTC系のキラキラPOPテイストが融合。それはまるで、ざっくりと織られた麻製の布に精緻でロマンチックな刺繍をあしらったような、実にユニークな仕上がりに。コテコテの英国/アイルランド・ポップがお好きな方ならもちろん気に入っていただける音ですが、その手の音楽ファンにとっても、かなり新鮮な音模様なのではないかと思います。


<Miyuki Kimura>

http://gavinmee.com/