Hot Along

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Hop Along “Painted Shut”

2015 (SADDLE CREEK)

昨年、何気なくYoutubeを見ていたら僕のYoutubeアプリが一つの動画をお勧めしてきた。Weezerのライブ映像でニューアルバムからGo Awayをやっていた。音質はあんまり良くなかったのだけど、Aメロの二回目でリバースでなくゲストボーカルが歌い始めた時、その声にビビッと来た!なんだこの声は。透明感とハスキーさと重なって心地よい。調べてみると彼女はFrances Quinlanちゃん。Hop Alongというバンドのボーカルである。

Hop Along自体は元々Hop Along, Queen Ansleisというバンド名のフォークバンドで、Francesちゃんが高校生の時に結成したらしい。あまり上手くいかず一旦解散し三年後に実の弟をドラマーとして迎え、再始動したところそのバンドサウンドと彼女のちょっと壊れちゃうボーカルで軌道に乗り2009年にバンド名をHop Alongと改めたらしい。前身バンド時代にフォークアルバムFishermans Yearをリリース。

このバンドのSister Citiesという曲が素晴らしいのだ。Shaking Throughという、レコーディングドキュメンタリーの企画で作られたこの曲がキテいる!彼女のハスキー過ぎるボーカルが丁度良いあんばいでポップな曲に組み込まれ、久々に何度も何度も繰り返し聴いてしまった。ドキュメンタリー版のインタビューを見ると彼女、かなりパワフルです。思い込んだら◯◯みたいな強い意志を感じるキャラクター。そしてこの声。レコーディングそのものがかなり良い音で作られていて、聴きごたえ十分。アカデミーとしてはもしかしたら少しジャンル違いかも知れないけれど、このSister Citiesだけはまさにパワーポップと思う!

そんな僕がこっそり聴き続けていたHop Alongのニューアルバムが遂にリリースされた。フォークバンドとしてスタートした彼女らの音は、バンドサウンドとして再始動した頃から一歩一歩確実にその力強さが増してきている。ボーカルFrancisちゃんの調子っ外れギリギリの声がもうたまらない。ライブで見せる終始がなりっぱなしの映像を見るとちょっと物足りないのだけれど、丁寧にレコーディングされた音源は本当に素晴らしい。キレイに歌ってるところと振り切れてるところのキワがすごいのだ。それから地味にリードギターのJoe Reinhartのフレーズがとても好きだ。シンプルだけど気持ちいいところをキレイに入れて、ちゃんと盛り上げる!例のSister Citiesはちゃんとアルバム最後に収録されているがよりマニアックなミックス違い(というか別テイク)なのだ。しばらくこの世界にどっぷりハマるつもりである。

ワタナベオサム