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Paisley Pheasantr

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Paisley Pheasant “Paisley Pheasant”

2014(THIRD EYE DISC) ¥1,500(taxout)

羽色も鮮やかに、ついに飛び立ったペイズリーのキジ!

パワーポップ・ファンなら誰もが知ってるThe Mayflowers、その中心人物Osamu satoyama氏が新たなバンドを始動!なんて聞いたら、それはもう体は耳は正直なもので即反応。
その名をPaisley Pheasant、satoyama氏、Hiroyuki Ito氏、Koichi Matsumoto氏という名うてのミュージシャン3人が組んだ”ヴィンテージロック”・バンドだ。

“Raga Times”の50秒間で、ロックが熱かったあの時代にタイムスリップ完了。心なしか髪が伸びた気がするぜズボンの裾が広がった気がするぜ!アルバム中もっともサイケな”Rainbow Flower”で、脳内に七色の花が咲き乱れる。中期ビートルズ的な雰囲気も…なんて思ってると飛び込んでくるファンキーなリズムとギター、”The Man In The Moon”だ。ド直球のブルース・ロックに体がうずく。ソロはワウきた!やっぱりこの時代のギターにはワウは欠かせない。そして次曲…ん!?あの曲を彷彿とさせるぞ。そう、サザンロック・バンドLynyrd Skynyrdのアノ曲。これに”Free Bird”というタイトルとは洒落が効いてて最高。土埃舞うなかにもsatoyama氏らしいポップ・センスが素敵。続いての”Driftin’”、open Gでセッションしたくなるミドル・テンポのナンバー(実際、ギターを手に取ってしまい筆がなかなか進まなくて困る困る)。あぁ、The Black Crowesみたいだ。こういうサウンド久しぶり。心なしか髭も伸びてきた気がするぜ!ラストを飾るは”Twenty Flight Boogie”、軽快なブギーで踊ろう!あ、ベルボトムの裾は踏まないよう注意してね。

スモーキーでサマー・オブ・ラヴな60年代後半〜70年代前半を彷彿とさせるストレートでサイケでブルージーな骨太サウンドは、生粋のパワーポップ好きにはむしろ新鮮に聴こえるかも。ま、気がついたら彼らの羽ばたきを夢中で追いかけてるだろうけどね!

<森ヒロユキ@PowerPopRevival/BOTB>


01. Raga Times
02. Rainbow Flower
03. The Man In The Moon
04. Free Bird
05. Driftin'
06. Twenty Flight Boogie

Paisley Pheasant - The Man in The Moon