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Josh Rouse “1972”

2003 (RYKO)

甘〜いヴォイスとシュッとした顔の素敵シンガーソングライター、Josh Rouseの代表作。
このアルバムに出会った頃、僕はBrad Jonesに首ったけだった。拙い英語で長々とファンメールを書いたら返事が来て舞い上がったのを覚えている。レコード屋で、ふと手に取ったアルバムをひっくり返すとそこにBrad Jonesプロデュースと書いてあるではないか。即買いである。うちに帰る前に電車の中で開封すると、ライナーノーツは山口さん。高まる期待以上の中身。70年代の雰囲気を全面に押し出しつつも、時折モダンな感じになるのは彼の持つ独特の雰囲気なのか。Bradならではのセンスなのか。山口さんも書いているけれどこの手のシンガーソングライターはなよなよ系になりそうなものだが、サウンドは意外にも骨太。それがBrad仕事なのだろう。何年も前にJoshのライブを見る機会があったのだが、彼の声以外のサウンドはかなりしっかりしていて、声の甘さがより引き立つ良いアクトだった。惜しむらくはベースがBradではなかったこと…。

余談だが、Ameba Recordで中古CDを大量に買った時、店員が僕の選んだCDをレジ打つついでに冗談めかして「Good」とか「Bad」とか選別しだした。その山の中にJoshの一つ前のアルバムが混ざっていたのだが、レジのお兄さんはそれを見て「Oh! Nice!!」と言ってくれたのを覚えている。
近年はスペインに移住してスペイン語の曲をリリースしたりしているJoshだが、残念ながらあまり良くないように思う。もう少し骨太な彼の新作がまた聴きたいなぁ。


1972
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