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States “Calabozos y Dragones”

2013

Blink 182、New Found Glory、Green Day、All Time Low。いつだって僕らのポップパンクは“英語圏”からだった。それがすべてだと思っていた。Statedを聴くまでは。
スペインはブエノスアイレス出身のこのポップ・パンク・キッズは、自分たちの言葉でズカズカと頭の中へ踏み込んでくる。歌詞の内容は全く分からない。が、なぜかとても心地よい。

日本語で言うと「らりるれろ」と「なにぬねの」系の発音が多い(気がする)スペイン語のヴォーカルには、英語に負けないパワー感があり、独特のリズムの乗せかた、そして英語に慣れた耳にはどこか舌っ足らずに聞こえる新鮮味がある。
もちろん言語の話だけではなく、メロディのフックも超強力だ。オープニング・ナンバーの「Me Acerque」でのサビの爆発力。Yellowcard的壮大な6/8拍子ナンバーM-6「Era Asi」、Motion City Soundtrack的シンセ・リフとデジタル・エフェクトを取り入れたM-10「A.S.H.」、さらにはBlink 182の超名曲「Dampweed」の影響がまるわかりなのがちょっと微笑ましいM-5「Fiesta」など、キッチリと“おいしい”展開も踏まえつつ、スペイン語が意外なほどマッチした楽曲は一聴の価値ありだ。まだまだ若いメンバー3人が今後どう化けるのかが楽しみだ。

<トラックリスト>
1. Me Acerque
2. Calabozos y Dragones
3. Veintisiete
4. Siento
5. Fiesta
6. Era Asi
7. Sin Aliento
8. Amanecer
9. Otro Error
10. A.S.H.
11. Puta!
12. Solo Para Vos