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SHOES "Ignition"

2012(BLACK VINYL)

'70sから活動を続けるイリノイ出身のUSパワーポップの雄、SHOESが、Velvet Cruchのリック・メンクをドラマーに迎えた1994年リリースの傑作な前作『Propeller』以来、18年ぶりの新作となる『Ignition』を遂にリリースした!
1979年のメジャーデビュー以来、変わらぬ鉄壁のオリジナルメンバー、ジェフ・マーフィー(G&Vo)、ジョン・マーフィー(B&Vo)、ゲイリー・クレーブ(G&Vo)の3人3様のカラフルなソングライティングセンスは、今作でももちろん健在! THe Beatlesで例えると、マッカなゲイリー、レノンなジェフ、そしてハリスンなジョン…という感じで、それぞれの持ち味が全開する曲がバトンリレーで繋いでいくような快感は、このバンドならではの大きな魅力だ!
また、最後のピースとなる“リンゴ”なドラマーには、Tommy KeeneやAdam Schmittなどのアルバムやツアーでパワポファンにもお馴染みな、売れっ子、ジョン・リチャードソンが迎えられており、初代ドラマーのスキップ・メイヤ―のステディさと2代目リック・メンクのダイナミックなドラミングを併せ持った多彩なドラミングで、ビタースウィートな“SHOES POP”を気持ち良くグル―ヴさせてくれている!

何よりこのバンドの凄いところは、デビュー作から今までほとんどブレのないポップな音楽性だ! コンピレーションを作っても何の違和感もなく様々な時期のナンバーが溶け込んでしまうところにも、このバンドが一致団結して“時代に左右されない最高のパワーポップ”を作る事に賭けてきたかが分かるというものだ!
18年ぶりとなる今作でも、何の気負いもなくいつもと同じ感じで、さりげなく定番のトップバッターであるゲイリーのナンバーでスタートするところも実にSHOESしているし、続くジェフやジョンのナンバーも、キッチリと自分たちの持ち味を発揮しているところも、お互いの足りないところを補えるメンバー同士の長年の信頼の賜物だろう♪
2009年には待望の来日公演を果たし、ジョン・リチャードソンを含む最強の布陣による最強のパワーポップを鳴らせてくれた彼ら。
おりしも最新コンピレーション『35 Years - The Definitive Shoes Collection 1977-2012』も絶妙のタイミングでリリースされることも相まって、より多くのポップファンの耳に届いてほしい“USパワーポップの良心”SHOESの充実作『Ignition』。このアルバムを引っ提げての再来日公演にも大いに期待したいところだ♪<Jun@The Hand Claps>


1. Head VS. Heart
2. The Joke's On You
3. Diminishing Returns
4. Heaven Help Me
5. Maybe Now
6. Wrong Idea
7. Sign Of Life
8. Hot Mess
9. Where Will It End
10. Say It Like You Mean It
11. I Thought You Knew
12. Nobody To Blame
13. Out Of Round
14. In On You
15. Only We Remain