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Jun 25, 2007

20/20 “20/20, Look Out!”


20/20 / 20/20, Look Out!
(1979-81, 1995/Oglio Records, SME/USA)

 ある意味において、これはパワーポップのひとつの理想形と言ってもいいかもしれない。「甘さ」「カッコよさ」「ポップさ」の3拍子揃ったパワーポッパー、20/20(トウェンティ・トウェンティ)のご紹介です。

 20/20 はオクラホマ州タルサの高校の同級生だったスティーブ・アレン(G.&Vo.)とロン・フリント(B.&Vo.)の二人を中心に結成。その後ロスに移り、メンバー交代を繰り返しながら、現在のバンド名 20/20 となる。78年にボンプよりシングル "Giving It All" でデビュー。これが初期ビートルズを思わせる3コードのシンプルなロックンロールでいい。アルバムには残念ながら未収だが、ボンプの20周年2枚組コンピ "Destination: Bomp!" で聴ける。79年にセルフタイトル・アルバム "20/20" でデビュー。81年にセカンド "Look Out!" をリリース。今回紹介するCDはそれら2枚のアルバムを1枚にまとめて95年に再発されたもの。

 お気に入りの曲をいくつか挙げてみよう。まずは、その後のLAパワーポップ・シーンの賛歌(アンセム)的存在にもなった M-2 の "Yellow Pills"。ファンジンやコンピCDシリーズの名前に採られたので耳にしたこともあるだろう。エッジはさほどないが、アップリフティングで胸にグッとくる名曲だ。続く M-3 "Cheri" は熱いロッキン・チューンで、耳に残るリフレインと分厚いコーラスが素敵。ちょっとパブロック的な雰囲気でドライヴィンなギターがシビれる M-6 "Tonight We Fly"、ヴェルクラがライブでカバーしていた M-7 "Remenber The Lightning" も名曲(ちなみにヴェルクラ版のこの曲は "Rock Concert" というライブ盤で聴けます)。M-10 "Backyard Guys" も忘れてはならない。セカンドのオープニング・チューン M-13 "Nuclear Boy" はいちばん大好きな曲。パワポ好きでこの曲が嫌いな人なんているんだろうか。サビのユニゾンなんて、思わずシンガロングしてしまうこと必至。

 まだまだ好きな曲は多いのだが、文字数が尽きた。残りはぜひ自分の耳で確かめて欲しい。捨て曲なしなので、他にもきっと引っかかる曲がたくさん見つかるだろうと思う。

日時:2007年06月25日 18:02 パーマリンク (ゲスト講師)やっし

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